2014年8月21日木曜日

52日目 ゴールテープは北極線 8/20

本日午後1時11分。最終目的地ロヴァニエミ近郊のサンタクロース村にある北緯66°の北極線に到達。

朝は雨が降っていたので朝食のビュッフェを食べてから2時間ぐらいそのまま居続け、11時半に出発。10kmほど走りロヴァニエミ中心部を通過し、そのまま9kmほど走って北極線のあるサンタクロース村に着いた。最後山になっていたもののここまでくればもう坂なんて関係ない。ゆっくりゆっくりと進んで行った。ここは世界で唯一本物のサンタさんに会えるというのが売りのド・観光地で当初はあまり興味無かったが、そこに北極線が通っているということにロマンのようなものを感じて最終地点にした次第である。話はそれるがこの旅で僕は異常に涙もろかった。様々なときに様々なことを思い様々な場所で泣いてきた。だからこそ、「最後でも号泣かなぁ」なんて思っていた。しかし、実際は予感とは違った。北極線まで自転車に乗って行くことができた。線を超えて足を着いたときには空港で新しい国に降り立ったときのようなふわっとした感覚はあったものの、ただただ心が静かになっただけだった。その日はまだ20kmも走っていなかったので疲労もなく『乗り越えた』という達成感よりも『終わった』という安堵の方が強かったのかもしれない。だが、脱力感のようなものは一切なく、目や意識は静かに冴えていた。そのあとしばらく考え続け、この感覚は長い小説を読み終えたときの感じに近いと思った。漫画なり小説なり一つの物語を読み終えた時、満足感も得るが同時に妙にさみしくなる感じ。ついさっきまで没頭していた物語とは違う時間を生きていることを明確に自覚するからだろう。しかし、今回はそこまでの切なさは無い。おそらくこの旅が小説ではなく自分の実体験だからだろう。だからただ静かな感覚だけが残ったのだと思う。

ちなみにそんな感じて妙に冷静になりながらまずしたことはサンタに会いに行くでも北極線到達証書をもらいに行くでも無く、トイレを探すことだった。トイレは行ける時に行く。買い物は出来る時にする。この旅で学んだことの一つだ。

お腹も空いていたが、レストランはやはり高かったのでいつものように余ったフランスパンに蜂蜜をかけて食べ、食後にはのんびりコーヒーも飲んだ。お腹も満たされたところでいざサンタのもとへ。


ここは毎日空いていて入場無料。サンタの部屋までの通路は某ネズミーランドのように非常に凝っていてここを通っている時が今日一番テンションが高かったかもしれない。しばらく歩きサンタの部屋へ。他にお客さんも居らず、すぐに座っているサンタさんのところへ通された。 「コンニチハ」と挨拶されてから軽くおしゃべりし、記念撮影。自転車で来た事や今後の予定に着いていろいろ聞いてくれた。毎日尊敬や好奇の眼差しを受けながら人に向かい合っているからか、サンタさんはかなり落ち着いていてどっしりと構えまっすぐに眼を見て話す御仁だった。そしてとにかくデカい。体も、ヒゲも、腹も、手も。握手するだけで無性に安心する。子供的な感覚からするとなぜ彼が『本物』のサンタなのかは分からないが、大人の世界では彼は『本物』のサンタなようだ。ちなみに彼らはテストをパスして国際サンタクロース協会というところからの任命されているらしい。大人的感覚からすると「なるほど〜、これならサンタだな。」と納得してしまう部分も多いので大人な方はご一読いただくと面白いかもしれない。
こうして遠路はるばる北の国まで来てサンタクロースと出会い、そして別れを告げた。

サンタの部屋を出るともうそこは大人の世界。すぐに写真のセールスが始まった。苦笑しながらも元から買うつもりだったので大判写真で一枚いただいた。次に向かいの建物に行き北極線到達証明書も記念に購入。受付のおばさんが達筆に名前を入れてくれて大満足。空欄のままを渡されて自分で書かされたらどうしようかと思った 笑
最後に サンタクロースの郵便局にもよった。このサンタ村には実際にサンタさんへの手紙を出せるようで世界中から集まった手紙も保管・展示してあった。また世界中に手紙が出すこともでき、クリスマスに届くポストもあった。サンタさんからの手紙も頼めるようだった。

淡々と楽しみ4時ごろにサンタ村を後にした。

今夜は昨日予約していたコテージへ。市街地から3kmほど離れているのだが車や自転車があれば問題ない。キッチンやサウナ、暖炉まで付いていた。値段もいままで使ったホテルの中ではトップクラスに安い。とても素晴らしいところだ。ただ、食事は付いていないので夕食はもちろん朝食も自分で用意した。サウナにも入りたかったけどあまりにもお腹が空いたのでシャワーを浴びてすぐに調理。自分で取るサラダと残ったパスタを茹でトナカイ肉の缶詰を和えてたべた。トナカイ肉缶詰は人参などと調理されていて臭みの強い肉じゃがのようだった。ワインと一緒に味わう。つまみには生の方のスモークサーモンを。

食後にはいままで撮った写真をスライドショーで眺めてみた。自分で言うのもなんだがとても充実した日々を送っていたように思えた。

では、








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