2014年8月8日金曜日

38日目 5カ国目 フィンランド 8/6

船旅も今日まで。予定より7時間ほど遅れて午後6時にヘルシンキに着いた。僕としては昼ごはんまで船で済ませることも出来たし、もう一度サウナに入ることも出来たのでよかったが。

だが、流石に食事のメニューまで3日分は用意していなかったようで何度か見たことのあるものを食べて過ごした。
「疲れてドライブしたくないから、もうサウナはいいや」とドイツの彼に断られたので一人でサウナへ。昨日はキツイだけだったはずのフィンランド式サウナがクセになってしまった。自分で何度も水を焼き石に注ぐ。5、6分もすればものと温度まで下がるのでしばらくするとまた水を入れる。昨日彼に言われたように無理をせずに楽しむ事を心がけ、水を飲んでは戻り、シャワーを浴びては戻りを繰り返した。今日は天候が安定していたからか、体に負担をかけなかったからなのか嫌な揺れを今回は感じなかった。

5時を過ぎたころからフィンランドが見えてきた。
大小の島々を避けながら港へ。途中の島々にも小さな小屋があったり、ボートが留まっていたりとトムソーヤ島の様な趣だった。キャンプ道具を持ってどれかの無人島に遊びに行くのも楽しそうだ。フェリーが着いて、自転車は一番乗りでフィンランドに降ろさせてもらった。

とうとうここまで来た。中央ヨーロッパを抜けて北欧入りだ。

逆光のなかここがフィンランドである事を教えてくれる標識の前で写真を撮っていると、船で話した人はもちろんそうでない人までクラクションを軽く鳴らして別れを告げてくれた。ドイツ人の彼も。おそらく荷物で一杯だった後ろの席にはビール瓶が積み重なっていたのだろう。 彼に教えてもらった港のそばのキャンプ場を目指す。 標識が出ていたおかげですぐに着くことが出来たが、満員だった。受付で地図だけもらいヘルシンキ市街へ。5分ほど走ったところに芝生の綺麗な大きな公園を見つけたのでその公園の奥の方にテントを張ることにした。
ここまで来る間に今までの国との違いを感じた。まずは自転車道。イタリアは北部以外は論外だったが、ドイツでさえ車道と歩道の間に色分けで自転車道が用意されている場合がある程度だった。ドイツが自転車乗りに有名なのは道路の質ではなく、平坦な道が多いからだろう。だがフィンランドは、もちろん首都の近郊ということもあるが、自動車道と自転車、歩行者道の区別がとてもしっかりしていて安心して走れる部分が大半だった。 伊達に税金高い訳じゃなさそうだ。
もう一つは公園の多さとその質だ。いたる所に芝生が綺麗な公園のようなスペースがある。今までの国ではその様な土地は私有地で有ることを声だかに叫んでいる柵に守られていた。そして、私有地以外はコンクリ道路か雑草の生い茂るただの荒地であることが多かった。首都を離れてからもこのような状態が続いてくれるかは分からないが、とりあえずフィンランドが好きになった。

夕飯は出港前に買っておいたパンとインスタントラーメンを。随分とかいでいなかった化学調味料の匂いがたまらない。選別にと同室のドイツさんからもらったビールも一緒に頂いた。

やっぱりキャンプは楽しいなー などと思いながら設営を始めた。
テントを袋から出したとき、やけに臭かった。しばらく使っていなかったから湿気でカビ臭くなったのだろうと思いそのまま設営を続けた。二本目のポールを通しているとき指先が濡れたのを感じた。「ん?」とおもいその先を見ていると、5cmほどの何かが潰れているのが目に入った。

「うそ。」


近づいて見ると虫ではなくてナメクジだった。これは意見が分かれるかもしれないが僕としては虫じゃなかっただけ幾分かマシだった。仕方が無いのでティッシュではぎ取り、貴重な水を汚れにかけてできる限り拭き落とした。テントをたたんで空気を抜こうとしたときに一緒に潰してしまったのだろう。しかもそれから2日ロストックに滞在し、3日間船に乗っていた。その間ずっとテントはナメクジの死骸と一緒だった訳だ。


先ほどキャンプ場に入れなかった時も、移動し過ぎたせいでiPadのGPSが機能しなかった時ももう動揺一つしなかった。「なんかたくましくなったなぁー」なんて自分を褒めたりしたものだ。虫にも随分動じなくなった。ミツバチが手に止まっても優しく息をかけて追い返すほどの余裕も出てきた。

が、しかしだ。 このことは少しはパワーアップしたはずのメンタルすらも凌駕した。汚れただけでなくテントを立てて、なかに入って見ると臭いまでキッチリ乗り移っていたのだ。
この日だけはフライシートでテントを覆うこともせず、窓も全開にして寝た。

一晩経つと意外と臭いも無くなっていた。睡眠中に慣れてしまっただけかもしれないけれど。

話は変わるが、ヘルシンキの夜は暖かかった。海辺だからだろうか。緯度はかなり北なのにドイツでは愛用していた救命用断熱シートも使わなかった。

人生何が起こるかわからない。

では、



0 件のコメント:

コメントを投稿