2014年7月30日水曜日

30日目 盗まれたヘルメット 7/29

えー 毎日のタイトルはその日を表す一言にしようとしているのですが今日ほど簡単にタイトルが思いついた日は初めてです。どうも。

午後にベルリン名物 Currywrust を楽しんでいたら雨が降って来まして。雨が弱くなった隙を見計らって自転車に飛び乗り宿に帰ろうとしたらヘルメットを被るのを忘れてしまったのです。途中で気づきて戻るもその頃には雨雲もヘルメットも綺麗さっぱり無くなっていました。隙だらけなのは雨ではなく私でした。全く。
それまでは一日自転車で楽しくベルリン観光していたはずなんですが、その時のことを情景豊かに文字に表す余裕がないので割愛します。

正直、ヘルメットなんて自転車ほど高くありませんし、ベルリンなら明日にでも買えるでしょう。旅を続ける上でのダメージはほとんどありません。

しかし、メンタル的には凹みます。
雨とスナック程度に浮き足立ってしまった自分と意図も簡単に人のものを持って行ってしまう人がいるという事実に。

煩悶としながら自転車に乗る元気もなく押しながら歩くのにも疲れて道端の塀に腰掛けてボーっとしていたとき。18時を報せる鐘がなっていた。数回鳴るのではなく何度も カーン、カーン、カーン 
カーン 、カーン、カーン と鳴り続ける鐘をうっとうしく思った時。ふと先ほどスタバで二周目を読んでいた『アルケミスト』の事を思い出した。
羊飼いの少年が夢のお告げを頼りにスペインからエジプトまで旅をするという物語なのだが、その序盤でせっかく羊を売り払い手にした旅費を全て、アフリカで出来た初めての友達(だと思った人)に持ち逃げされてしまう。今日ちょうどその箇所を読んでいたのだ。 故郷を離れ、聞き慣れぬアラビア語を話す人たちすらいなくなった市場で一人泣いた少年が最後に考えた事が次の1節だ。

「彼は自分のことをどろぼうに会ったあわれな犠牲者と考えるか、宝物を探し求める冒険家と考えるか、そのどちらかを選ばなくてはならないことに気がついた。 『僕は宝物を探している冒険家なんだ』と彼は自分に言った。」(角川書店 「アルケミスト」p51)

わざわざベルリンまで行ってスタバで本を読んでいるなんて、なんと無駄なことをしているんだ と思われる方もいるかと思うが、私にはこれでよかった。 この本を思い出してからは押している自転車が軽くなったような気がしたのだから。

私は別に金銀財宝を求めて旅をしているわけでは無い。だが、旅が終わる頃には今日の事も「宝物」の一つになっていると期待したい。

夕飯はベルリンの料理を食べに行く予定だったが、そんな気分でもなかったのでホステルそばの屋台でまた安いケバブを食べた。店員さんのテンションについて行けず、そこで初めて「あ、自分こんなテンションに下がってるんだ」と気がついた。そしてどうやら日頃の私はテンションで英語を喋っているらしいことも判明した。発音のできないメニューをなんとか伝えるために脳みそが働かず、挙句の果てにそのケバブが4.5ユーロだったので「フォー、ファイブ」とだけしか口から出て来なくて店員さんを困らせてしまった。店員さんのご好意で写真付きのメニューを出してくれなんとか食べたいものを手にすることが出来た。

明日はベルリン最終日。
博物館巡りとヘルメットを買いたい。

では、

追記 

随分昔のものが公開されていなかったのでしときます。イタリアなつかしい。







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