午前中は空いていたので当初エンデ博物館に行こうとしていたのだが、調べて見るという月曜のみならず火曜までもお休み。さすが、エンデ博物館。なんて自分の時間を大切にしているんだ!!
代替案としてここも観光スポットとして有名なエンデのお墓に行ってきた。
都心部から6kmほどあるので普通はバスを使うようだが、自転車に乗ればのんびりと30分でいける。
教会ごと聖人などのお墓になっているのを除けば、海外で人々が一般的に使っている墓地に行くのは初めてだったと思う。
何も無い土地に墓石がところ狭しと立ち並ぶ日本のお墓と違い、この墓地は深い森の中に大小それぞれ細部にもこだわりを持った様々なお墓が点々としていた。
森の中にあり鳥のさえずりや昨日降った雨が木々から滴り落ちる音が聴こえてくるせいなのか不思議と不気味さのような感じは全くせず、静かで心地よい感覚がしてゆっくりとエンデの墓を探しながら森を散歩することが出来た。
お墓は一定の敷地ごとにグループ化されて地図で表されており、エンデのお墓は212番という区画にあった。
他のお墓も眺めながらいざ着くとというエンデのお墓はとっても個性的。どっからどうみてもエンデ入ってます。って感じ。
一番大きな墓石が大きな本になっているのだ。もちろんきちんと挿絵や文字まで入っている。そしてフクロウ、絵から飛び出しかけているユニコーン、貝、ナメクジ、そして亀カシオペアの石像が本を読むようにしてエンデを見守っている。その周りは綺麗な草花に覆われてとても静かで、かつかわいらしいお墓だった。 友人にエンデを薦められ出発当日に慌てて買った『モモ』だったがこのようにゆかりのある土地にたまたま寄れるなんてラッキー。ちなみに『モモ』の作中同様、カシオペアの背中には文字が浮かび上がっていてなんでもその意味は「オソレルナ」だそう。
その後は森を迷ったりしながらもゆっくりと散策して結局墓地には1時間くらいいた。お金もかからなかったし、あの森だけでも訪れる価値はあると思うのでミュンヘンに行った際には是非。
時間があったらBMW博物館にも行ってみたかったが断念。
ホステルに戻り荷物を自転車に取り付け駅へ向かった。出発の40分前の12時に駅に入り、ソーセージ二本とパンを二つ、そしてサラダをテイクアウトしてプラットホームへ。自転車置き場が備わっている車両には外にそのマークが着いているので一目でわかる。荷物を載せた自転車を押し上げるのは容易ではなく、周囲の人が自主的に手伝ってくれた。感謝。
無事自転車も固定していざ車内へ。ハリーポッターを読んで以来憧れだった夢のコンパートメントへ‼︎
5時間以上の長旅なのでおばさんが一人で座っていて静かにできそうなところを選んだ。
次々にスウェーデンからのバックパッカー二人組。丸々っと太ったご婦人などが入ってきてあっという間に6つの席はうまった。
日本ではまずお目にかからないコンパートメントという形式だが長距離移動にはいいなぁと感じた。3人席が向かい合っていて部屋の外が廊下になっているのだが、新幹線のように窓が小さく無いのでどの席からも景色が観れるし部屋さえ選べば静かでグループが騒いでいる他の部屋の声もかすかに聴こえてくるくらいなので気にならない。
窓を眺めると改めて鉄道の速さを実感した。
自分が一日かける行程を回り道もせずに1時間足らずで飛ばして行く。座っているだけでいいなんて素晴らしい。 それに利用者の層が厚いというのも鉄道旅の楽しさだと感じた。深く話したりはしないものの普段の安宿にいる旅人たちや道ですれ違う自転車乗りとはまた違うタイプの人も一緒のコンパートメントにいるというのが面白い。ヴィトンのバックを持った人なんて久しく見ていなかった。
また同時に、自転車の楽しさも改めて感じた。3週間も毎日景色だけを見てきたので窓から眺めていると外の景色の中を走っている自分をありありと想像出来たのだ。この木陰は気持ちいいだろうな とか、この町の教会を遠くから見つけると安心するんだろうな とか、 こんな坂登らずに済んでよかったな とか、 でも下りは気持ち良さそうだな とか。
お尻も痛くならず、風雨も問題にならない鉄道もいいけれど、風を聞きながら農作業している人と挨拶しながら進める自転車も悪くないなと思った。
今までずっと旅してきた自転車の良さも鮮明になり、これからもっとずっとともに旅をする鉄道の良さも感じたひと時だった。
と、ほどよい気分で景色を眺めたり、シッダールタを読み終えたり、手帳にいままでの旅を振り返りつれづれに書き連ねたりしていると乗務員さんが部屋に入ってきた。すでに5時間ほど日本語で考えたり、読み書きしていたので突然の英語に若干テンパったが、周囲の人の話から察するにどうやらあまりにも電車が遅れてしまったために次の電車で乗り換えて欲しいということだった(すでにある駅で1時間以上の停車もしていた)。
もともと到着予定は6時44分 きっかり6時間で着くはずだったか乗り換え電車が来た時すでに7時。夜は時間が無いかもしれないし電車の旅も一通り楽しみ尽くしたので、いま車内でこれを書いている。一応予定では8時44分にプラハに着くらしい。
コンパートメントもいいけどやっぱり日本の鉄道が一番だと思いましたとさ 笑
日没までに着いて無事に宿が見つかるといいけど
では、
…その後30分程して9時ごろにプラハに到着。
時間的にほとんどのお店の閉まっている構内をさまよいながらインフォメーションセンターで宿の情報と地図を手に入れ、街へ。ここまで来る間に会ったほとんどの旅行者が口を揃えて褒め、薦めてきたプラハ。すでに日は沈んでいたがそれでもなぜプラハがそこまで人気な観光地なのかちょっとはわかる気がした。 一つひとつの教会などが立派だったり、一般家屋もきちんと統一感を持っているだけではなく、他の街より道路が広いのだ。ローマやフィレンツェあるいはミュンヘンなどもちょっと奥に入るとすぐに道が狭く(その上路上駐車でさらに狭くなる)なり空が小さくなりそれに伴って道路の汚さも目立ってくる。それに比べ10分程して歩いた感じだが空が広い気がするのだ。 明日一日かけて歩き回るのが楽しみ。中世のままのゴツゴツした荒い石畳のおかけで自転車はおやすみだ。
とにかくお腹が減っていたので夕飯はそばのイタリアンレストランでイタリアを思い出しながらピザを。ユーロが使えたのだがお釣りはチェコの通貨チェコ・コルナだよと言われたのでお札をだしてとりあえず両替の代わりにお釣りをもらうことにした。
イタリアでもたくさん食べたピザを食べて気づいたのだが、チェコ物価めっちゃ低い‼︎
あまりの嬉しさに一人で前菜まで頼んだら「ピザとこれ両方食べるの⁈」と店員さんに二度も確認されてしまった 笑 よくわからずに頼んだ前菜はサラダの上に熱々に解けたチーズの塊を乗せたもの。生野菜ととろけるチーズって食べたことなかったけど意外とイケる。特にドレッシングとかつけずに食べきってしまった。ピザもマルゲリータとかはさんざん食べたので店員さんのお勧めを頼んだ。ハムとマッシュルームがたっぷり乗っていてキノコの香りがふわっとしてきてこれもまた美味。 これらにチェコビールまで頼んでもとっても安かったのでチェコっていい国だな〜なんて思いながら宿に戻った。
そんな気持ちでフンフンとシャワーを浴びてベットに戻ると韓国からの3人組の女の子が僕のベットのそばに。話を聞くと僕の隣のベットの人が持ち金全部盗まれてしまったらしい。(日本では男女別のところも多いがヨーロッパでいままで使ったところはほとんど男女が同じ部屋。)盗まれたのも韓国からきた別の二人組みのうちの一人なのだが直前にいたアングロサクソン系の男が怪しいと睨んでいたらしく被害者の隣である僕の場所がその男では無いかと考えていたらしい。
だが泥棒がのんびりシャワーを浴びるわけは無く、すぐに僕に事情を細かく話してくれた。ホステルの寝室には鍵がかかっているので基本的にその部屋の利用者しか入れない。犯人が今夜同じ部屋で寝るというコナンの雪に閉ざされた別荘の話的な状況は甚だ気持ち悪いものだ。あー移るのはめんどくさいけど明日の宿どうしよっかな〜などと考えながらホステルのバーに水筒を持ち込み今書いている。ちなみに僕は貴重品は全てウエストポーチに入れて風呂トイレなどいついかなる時も持ち歩いている。ポーチを失ったら全てお終いという状況だが逆にポーチにだけ気を向けていればいいので意外と楽なのでオススメだ。自転車に乗っている時にもちょっとしたときの出し入れもしやすいし。
都会は楽しいけども恐ろしいところだ。 やっぱり家畜しかいない田舎道の方が落ち着くな。 なんて。
では、







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