このブレンナー峠がアルプスを抜ける経路で最高点になっていて朝から登り道が僕を待っていた。加えて観光としての自転車道がなくなり自転車道とは名ばかりな農場をゆく上下の激しい道がつづいたので汗を滝のように流しながらちびちびと進んだ。
畑、羊、鶏、ヤギの間を亀のように進み、やっと出てきた坂を下っているときに湧き水を見つけた。思わず止まり、手を洗い、水を飲んだ。手を洗うだけて声を出して笑ったのは初めて。木陰も心地よくまさにオアシスって感じ。ここで早めの朝食を取ることにして朝食の残りのフランスパンとリンゴと余っていたアーモンドを食べた。
12時半ごろヴィピテーノ Vipiteno という大き目の町につき肉を食べたい気分だったので屋台を覗いてみた。国境近くの町ということもあってか、メニューにはフランクフルトやホットドッグなど今までで見なかった肉を中心としたドイツ料理のようなものが載っていて、ホットドッグを頼んだ。ホットドッグと言っても日本のものとは違いフランスパンの中に食べ応えのあるジューシーなソーセージと野菜がたくさんの入っていた。ソーセージはいい香りがしてとても美味しく、足
よりも口が先に国境を超えたようだった。屋台のベンチで3冊目の本 シッダールタを読みながら2時間弱休憩。
ブレンナーまで10数キロだったのでいつもより早めに出発した。 そこから更に登り道が長く、より険しくなって来た。本当はブランナー峠の手前の街で一泊しようと計画していたのだが坂があまりにも早くから始まりかつ長かったので気がついたときには峠を登り切ってしまっていた。オーストリアを意味する Republik Österreich の標識を見たときには 喜びと安堵感と今までの光景とが押し寄せ、しばらく草の上に倒れこんで空を見上げていた。全く感無量。ここを越えなければこのプログはいつまでたっても「ヨーロッパ自転車旅行記」ではなく「イタリア自転車旅行記」だったのだから。これで「ヨーロッパ」に少しは近づけたかな?
このブレンナー峠は標高1375mとアルプス越えをするには比較的低いところなので昔からイタリアへの国境越えには重宝されていたらしく、ゲーテやモーツァルトなどもイタリアを訪れる際に使ったらしい。周囲にはまだ高く所々雪に覆われた山々がそびえているので1300mも登った気がしないけど、とりあえずここまで来れて一安心。
一通り感傷に浸ってから宿探し。とてもユースホステルがありそうな町でもなかったのでホテルに入った。夕飯はホテルの一階のレストランで魚とオリーブとトマトのパスタを。水よりもビールが安かったので仕方なしにビールも飲んで食事を終えてから部屋へ戻ってスーパーで買ってきた白ワインをチーズとタコスをつまみに飲んでいる。安酒なのだが、今まで通って来たぶどう畑を思い浮かべながら飲むワインは最高。
てなわけで今割と酔いながらこの日記を書いているのでなにか間違いなどがあっても多めに見て欲しい。
今使っているSIMカードはイタリアだけの契約なので明日からはまたネット難民になってしまうかもしれない。ということでこのブログの更新についても保証しかねるのでお見知りおきを。
さあ、酔った頭でドイツ語の勉強をしなければ。
では、
Today, I beyond alps!!
It was actually tough. But Italy was finished.





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